めっちゃいいストーリーだった…。よすぎてちょっと脱力するくらいよかった。熱中症じゃないとするならウマ娘のメインストーリーのせいで脱力してる。
いやマジでなんていうかゲームのシナリオで過去一かもしれない。一番泣きそうになった。
リバース1999とかスドリカのシナリオに対してなんでこのクオリティが無料で読めるんだろ、って個人的によく書くけどそれ以上によかった。もう、どうかお金を払わせてください、ってこっちからサイゲームズさんの脛に泣いて縋り付くレベルでよかった。
だってそりゃもうサイゲームズ「さん」って敬称をつけたくなるくらい。殿でもいい。
ストーリー見たらなぜかガチャ石貰えるけど、ストーリー見るたびガチャ石消費してくれて全然いい。ていうかむしろそっちの方が自然すぎる。
靴磨かせてくれてありがとうございますぅ〜、これ少ないですがお収めくださいぃ〜!やん。このままだと。
ここではウマ娘のメインストーリー第2部後編の感想を書きたい。
アスケラの三冠馬とは?
シナリオの最後の方、ラインクラフトやフサイチパンドラの所属しているチーム、アスケラから三冠馬が生まれた、という話が出る。
でも肝心の馬名が出てこない。
調べてみるとこれはコントレイルという馬らしい。ちなみにクラシック三冠の方なんで、第2部の舞台となっているメス馬のレースであるティアラとは違い、コントレイル君はたぶんオス。
コントレイルっていう馬名がウマ娘内で出てこない理由は馬主から許可が下りていないからだろうと思う。コントレイルの馬主はノーザンファームっていうところらしくて、なんか許可取れたり取れなかったりがややこしいらしい。
で、アスケラ所属のキャラはジョッキーの福永さんがよく騎乗していた馬が集められているらしい。第2部でキングヘイローが終始ヒロインないし妻ポジションなのも、福永ジョッキーがキングヘイローに騎乗した日本ダービーでの謎の”逃げ策”が大きい…はず。
んじゃよくしらんけど福永さんはラインクラフトとシーザリオに同時期に両方ともに騎乗してたのかな、なんかしらんけどそれって契約とか大丈夫なもんなんかな。いやしらんけど。
急に出てくるアーモンドアイについて
ラスト急に出てくるアーモンドアイ。それからデアリングタクト。で、謎の3冠馬(たぶんコントレイル)。
最後はこの3人がレースで競ってそしてアーモンドアイが勝利しこのウマ娘第2部は幕を閉じる。
で、病室でもいきなりたぶんアーモンドアイの声であろうものが聞こえて、ラスト目を覚ましたラインクラフトの見た光景でも人一倍アーモンドアイが目立つように描かれている。
アーモンドアイは史実だとフサイチパンドラの子供にあたる。
シナリオ的には、結局子供を産まず、後世になにも残せず死んだようにみえるラインクラフトだけど、血のつながりはない(運命的な何かではない)けれどそれでも全てをもらったと語るフサイチパンドラが、その意思を継いでレースに挑み、また子供であるアーモンドアイを産み、そのアーモンドアイがラインを作るがごとくラインクラフトの願いである記憶に残るレースをした、そしてラストの病室で受け渡し受け継いだ2人が初めて交流をする、というとてもキレイな終わり方をする。
史実からの改変点
そもそも競馬をしないんで史実の方の競馬の話はくわしくないんだけど、このメインストーリーで言うと史実からの改変点はこんな感じになるみたい。
- エリザベス女王杯で実際に1着だったのはカワカミプリンセス。しかし斜行で失格となり繰り上げでフサイチパンドラが1着となった点
- ラインクラフトはゲーム内で昏睡状態になったタイミング、つまり夏の時点で本来なら休暇中の急な心臓発作で亡くなっている点
まあストーリーのラストレース、一番盛り上がる展開のところで繰り上げ優勝っていうのは締まらないから仕方ないのかなーと思う。一応斜行についてはその前のシーンでゴールドシチーがカワカミプリンセスに注意してるのと、レース中に内に踏み込まずに外から攻めたシーンが史実のケアになってるんだろう。
死んじゃうのは…、もうすでにライスシャワーやらメジロマックイーンやらサイレンススズカでさんざん改変されてるから今更ツッコむことでもない気がする。
そんなんよりシナリオに脱帽…
で、そんな史実との違いとかより第2部の前編からずーっと続いてたラインを継承していく、っていうメインテーマ?これを設定したシナリオライターがすごすぎる…。
どこまで自由にシナリオ作っていいのかわからないけど、例えば今回のシナリオだとフサイチパンドラの馬主さんとかは「え、なんでうちのパンドラちゃんやらアーモンドアイの成績がラインクラフトのおかげってなるわけ?」って少なからずなると思う。
史実だとたぶんラインクラフトとフサイチパンドラって何の関係もないはずだし。
でもメス馬の子供を作って次世代に繋げるっていうテーマ、んで子供を作れず死んでしまったラインクラフトっていう悲劇的な存在があるとこれくらいのレベルのこじつけならオレが馬主だと全然OKする。
そう思わせるだけのすごいシナリオだと思う。
連綿と続いてきたサラブレッドの血統っていう概念に、血はつながっていなくても受け継がれるものは確かにあった、っていうのを入れ込んできてるんだから。
映画とかだと血のつながった本当の親と育ての親の話みたいな、そういうところをとてもうまく描いていると思う。
確かに最後の方にエアメサイアが語ってるけど、ラインクラフトとの激闘があったからこそエアメサイアやデアリングハート、シーザリオといった馬もさらに評価され、その結果繁殖馬になれた、とも言えなくないはず(競馬は全ウマが繁殖馬になれるわけじゃない…と思う)なんで、当時を競ったラインクラフトの蹄跡はしっかりと後世に繋がってる、と考えることもできるんよな。それがマジですごい。競馬史としても矛盾してないんだから。既存の事実に見方を変えることで光を与えるストーリーと言うか。
オレがラインクラフトの馬主ならたぶん泣いてるだろうし、当時ラインクラフトのファンだった競馬好きな人もなにか救われたような、胸のほころびが解決されたような、そんな気持ちになるだろうと思う。
そこにキングヘイローとカワカミプリンセスっていう血のつながりを対立させてくるし、ていうか史実の方も最後フサイチパンドラが負けてこそすれ、互いに競い合ってるわけで、よく福永さんの乗ってたキングヘイローの子供のカワカミプリンセスがここまで強かったもんだよなー、って不思議に思う。
そういうのをシナリオライター側が全部知っていないとこのシナリオにならないってのがすごい。競馬がもともと好きなシナリオライターなのか、ウマ娘のシナリオを作るために競馬を学びまくったのか、なんにしてもシナリオを作る才能と競馬に対する深い造詣がないとこのシナリオにならない。
まとめ
いやー、ウマ娘の第2部メインストーリー、ものすごいよかった。
正直ウマ娘シンデレラグレイとかこないだのジャングルポケットの映画とかなんかより全然レベル高い。
こっちテレビシリーズで放送すればよかったのに、って思わずにいられない。
あと新衣装ラインクラフトが配布っていうのはなんていうかすごい。
衣装めっちゃ凝ってるのに配布…。なんなら今回ガチャ実装のフサイチパンドラの衣装よりも配布のラインクラフトの方が衣装可愛い。
もともと確か第2部中編かなんかでラインクラフトの新衣装ビジュアルだけ出てきてたと思うけど、その時からガチャ実装されたひくつもりだったんでガチャ石が浮いたんよなー。
んじゃフサイチパンドラひいて、キングヘイロー、ラインクラフト、フサイチパンドラで次のチャンミやるかなーって思ったんだけど、個別シナリオの方のフサイチパンドラがただのヴィブロスだったんでひくのをいったん保留中。
フサイチパンドラがライブで泣くシーン、すごいよかったのになぁ…。なのにあんなにまじりっけのないギャルだなんて。
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