久しぶりかもしれないなー。アニメを酷評するの。
面白くないアニメはそりゃ毎クールあるけど、鼻につくっていう意味で、ダブルの意味で面白くない、そしていい点が一つもなく本当に見る価値がないって心から思うアニメはけっこう少ない。
異世界のんびり農家、ゾン100、シャングリラフロンティア、でこのウィンドブレイカーくらいかな。面白くなさ過ぎて、酷評した過ぎて記事にしたのって。
(記事にはしてないけど「盾の勇者の成り上がり」「ソードアートオンライン」も同じくらい面白くないと思っている)
たぶん腹立ってるんだと思う。
こんな面白くないものを作った作者と、これを面白いと感じる消費者が世にいることに対して。これきっかけで、そんなしょうもない人間しかこの世の中にいないのか、と思ってしまう。
どちらかというとほかの漫画さんや作家さんのこのアニメに対する気持ちになってしまってるというか。ちゃんと漫画書いてる方とかからすると本当にやりきれないと思う。ただ側だけ、キーワードだけ、よそから借りてきてそのままぺたぺた切り貼りした、中身なんもない作品がそれなりに人気なんて。
ここではウィンドブレイカーのどこがどう面白くないのかを書き連ねたい。
不良じゃない
まず不良の喧嘩モノの漫画のくせに、主人公はじめボウフウリンなる不良高校のメンバー全員、だれも不良じゃない。
なんでもこのボウフウリンなるヤンキーチームは、地元の商店街を荒らしに来る他校の不良からその商店街の人々を守っている?
……
…
は?
どこが不良なん。
不良モノの作品の良さってさ、よくわからない世の中への反発心みたいな、フラストレーションみたいな、そういう自分ではうまくコントロールできないエネルギーのぶつけ先として喧嘩して反抗して。で、その喧嘩という少年期しか意味のない数値でイキっちゃう。
ある意味滑稽で、でもその不器用さ、その世界の狭さ、そういうのを矜持として楽しむ作品だと思う。
そりゃだっていくら学生時代不良で喧嘩強くても社会に出たら意味ないわけで。
で、そういう滑稽さを出しつつ、それでもカッコつけてタバコ吸って「俺を倒せるのはあいつしかいねぇ」とか「ダチがどうの~」とカッコつけて、それをかっこいいって思う下級生がいて。
そういう未成年特有の世界の狭さ、糞どうでもいいナルシスト具合、その青々しさを楽しむ作品群だと思う。
それが一周回って逆にかっこいいというか。
ここで大事なのが一周回らないとかっこよくないって部分。
でそれを踏まえてこの糞面白くないウィンドブレイカーに話を向けてみる。
このウィンドブレイカーでは主人公の「さくら」(この糞ダサいネーミングについても後々触れる)が髪の色が変だからっていじめられ、んで喧嘩は強かったから、喧嘩で名高い高校に転校してくるところから話が始まる。
で、その高校の不良は実は冒頭で書いた通り、ボウフウリンなる「地域の人々お助け隊」であり、ぜんぜん不良でなく…、みたいな。
主人公のさくらは、これまで髪の色のせいでいじめられてて、人に好意を向けられたことがないから、商店街の人に感謝されるだけで頬を赤らめ、「不良っていいじゃん!」「かっけーじゃん!」みたいな風に思う。ていう。
……
…
いや、糞ダサいわ。
なんなんその設定。不良の不良たる部分に全く至れていない。フラストレーション解放されるの早すぎだろ。
お前、「あのサーブかっこいいっ!」的な、卓球部に入るテンションで喧嘩にあこがれてんなよ、糞ダサいなー、もう。
まず喧嘩が強いのに髪の色がヘンなだけでいじめられる設定に無理がある。不細工でも喧嘩強かったら学校で恐れられる存在なのに、イケメンで喧嘩強いやつが髪の色変なだけでいじめられることなんてない。そういうリアリティの欠如がまず面白くない。
最悪剃れよ。染めろよ。バリカンや染髪薬のない世界なんか。
主人公含め登場キャラ全員、不良モノの矜持にまったく至っていないし、ただあっさいキャラ設定だけほいほい出して、腐女子に人気が出ればいいなー、で書いてるようにしか思えない。
何のこだわりも感じられない。
一期前にあった同じく不良ものの「ぶっちぎり」も違うベクトルで全く面白くなかったけれど、それでもこのウィンドブレイカーと比較すると、少なくとも不良の矜持を描けていた部分で圧倒してる。
両方とも面白くないんで「圧倒」と書くとあれだけど、それでも「一応アニメ」と「ゴミクズ」の違いくらいは両者の差は広いと感じる。「一応食べ物」と「燃えるごみ」というまったく違うカテゴリのものを比べてるので、「圧倒」と言って差し支えないのかもしれない。
で。
「さくら」って名前。
これ苗字らしいんだけど、よくあるじゃん。男キャラしか出てこないアニメで名前だけ女っぽい名前に統一してる作品。腐女子向けの。
ドラマで言うとおっさんずラブのやり方だな。アニメだとフリーとかそういう。
んじゃこのウィンドブレイカーの作者は意図的に、髪の色がおかしいだけでいじめられて、実は中身まっすぐで初心な少年に「さくら」って名付けて、腐女子人気を獲得しようとしたって事だよな。
その作者の浅はかな考えがものすごいダサい。
その事実だけで、こいつがマンガ書きたくて書いてるんじゃなくて、売れるものを作りたくて作ってるクズなんだろうな、って感じとれてしまう。
小説でも漫画でもなんでもそうだけど、芸術分野で商業的な考え持ってるやつの作品すごい嫌いだから、こいつの作品もすごい嫌い。「にいさとる」っていうらしい。
”にいさとる”さんは伝えたいことがあって漫画書いてるんじゃないんだよな。売れたいから売れるようにとだけ考えて漫画書いてる。だから薄っぺらい作品になる。
そりゃそうだろうな、伝えたいことのない芸術作品なんてそれはもう芸術じゃない。ただのごみ。
せめて自分が楽しいと思うものを書いてほしいし、そしてこのウィンドブレイカーを成人してる大人が本気で楽しいと思って書いてるならそれはそれで作者の感性を疑うし、どっちに転んでもヤバい。
性別わかんなかったけれど、この感じで女じゃなかったらさらにやばいな。
男がウィンドブレイカー書いてるとしたら、本当にものすごい金儲けしか考えてないやつか、楽しいと思って書いてるならものすごい女々しい感性持ってる男だろう。どっちであったとしてもすごい嫌い。
まとめ
ここではウィンドブレイカーていう不良モノアニメが糞面白くないっていうことを理由を述べつつ書いた。
結局、
- 不良じゃない。キャラの描き方が浅い
- 浅すぎる商業的なアプローチが鼻につく
ていう、なんでこれが出版できたんだろうっていう腹立たしさがこの作品、ウィンドブレイカーを心底面白くないと感じる理由になっている。
面白くないんじゃなくて腹立たしいっていうのが正しい。
俺は別に本を書いたりしてるわけじゃないからまだその腹立たしさも薄いと思うけど、漫画を描いたり本を書いたりしてる人からするとさらに腹立たしいだろうと思う。
すっごい浅いアイデア、内容を腐女子人気だけを狙って、名前やキャラを出して、あげく、不良の矜持すら捨ててしまってるクソ商業アニメなんだから。
こんなんが人気出るなら、まじめに漫画書いたり小説書いたりするの馬鹿らしくなるだろう。
これが商業的に成功してしまう消費者側の作品の見る目のなさが腹立たしい。「こんなしょうもない作品は誰も読まない世の中なら」って今漫画を描いてる人はだいたい思ってるだろう。だってそれくらい魂のこもってない作品だから。これ。楽しんでもらいたいとか思って書かれてない。売れたらいいなーしか考えてない。
真剣に漫画を描いている人がかわいそうになる。
だから記事にしてしまいたくなった。そういういろんな面が腹立たしく、面白くないアニメ。
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