「転生貴族、鑑定スキルで成り上がる」意外に面白かった…

2024年9月17日火曜日

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転生貴族、鑑定スキルで成り上がる


……



いや、完全にクソアニメのタイトル。「転生貴族、鑑定スキルで成り上がる」て。転生貴族が、鑑定スキルで、成り上がるんだよ?

どこで単語区切ってもクソラノベのそれ。


昨今ゴマンとあるクソラノベアニメのタイトルそのまんま。煮詰めて煮詰めてはいっ!で出てきたまんまのクソアニメタイトル。

なんか質の悪いAIにラノベっぽいタイトル出して!って相談したらいの一番で出てきそうなくらいのショボいタイトル。


…んでもなんだかアマプラの評価が無駄に高かったんで見てみた。


んじゃ面白い。悔しい、意外に、面白い。


ここでは「転生貴族、鑑定スキルで成り上がる」の評価や感想ついて書きたい。


「転生貴族、鑑定スキルで成り上がる」の感想

ただ面白い。

幻想水滸伝好きな人ならたぶん全員楽しめると思う。


転生系アニメみたいなタイトルしてるけれどやってることは幻想水滸伝。タイトルが逆詐欺になっていて、全体としてみれば普通に壮大な物語が描かれてる。

一番驚いたのがラノベ?系なのに、人を殺すことへの葛藤、戦争に行くことへの葛藤をきちんと描いているという点。この一点だけ見れば葬送のフリーレンとか、今やってる逃げ上手のなんちゃらよりもはるかにこだわりが感じられる。


現代ナイズされた幻想水滸伝

幻想水滸伝っていうと、この「転生貴族、鑑定スキルで成り上がる」は主人公視点でしか語られてないからちょっと違うかもだけど、それも含めて現代の転生系アニメにうまく設定や見せ方を合わせて、変えていった幻想水滸伝だなーという感想。


そうだよな、幻想水滸伝だって、主人公はだいたいの味方から好意を向けられていて、そしてなんだか急に認められた紋章の力で無双してるもんな。

よく考えたら、転生系と何も変わらない。昔のゲームも転生じゃなくてなんか別のもので無双してただけだもんなー。


幻想水滸伝では108星を集めるってことで強い味方を集めてたけど、それが「転生貴族、鑑定スキルで成り上がる」だと人のスキルというかステを見れる鑑定スキルに置き換わってるだけ。


そうやってみると転生系アニメじゃなくて、普通に大河的なアニメをすごいライトにしたものとして見れる。


ただまー、サラリーマンが死んで転生したっていう設定はいらないかな、とはやっぱり思う。普通に学生が死んで転生でいいやん、と思う。

これは「転生貴族、鑑定スキルで成り上がる」だけの話じゃなくて、なんちゃらのパラディンとか他作品でもよく感じることだけど、精神年齢が成人男性のそれじゃないんだよな。完全に中高生くらいの精神だから、違和感がすごい。

転生したら精神年齢もデバフ食らうのかな、ってくらい幼稚化しちゃう。


あとはまー、人の才能を鑑定できる、ていうのて生々しすぎて、んじゃそいつのタレントが低かったからこの主人公こんなにきちんと相手に接するんかな、みたいなのとかはある。

子どもが好きとか言ってるけど、その子どもも行き着くところまで行けば、人格ではなく才能の数字だけになるよな、て思うと途端に味気なくなる。孤児院の子どもが、どこどこに就職するんだー!みたいな話ししてるところがこの作品だとすごいシュール。

それ見ながらこいつどう思ってんだろうなー、って。


まとめ

「転生貴族、鑑定スキルで成り上がる」の感想と評価について書いた。

いや、タイトルのショボさからは想像できないくらいものすごい面白いアニメだった。


たぶんオレ自身が幻想水滸伝3のトーマス編が好きだからそういう雰囲気のあるこの「転生貴族、鑑定スキルで成り上がる」が特にツボだったんだと思う。主人公ほぼトーマスやと思う。もう二十年くらい前にプレイしただけだからトーマスの性格を全く覚えてないけれども。

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