カカニアのイベスト、終了間際だったんで読んだ。いや、なんていうかリバース1999のシナリオって読みだすのに一定の力が必要というか、他のソシャゲみたいにゼロ摩擦で動きだせない。読みだすと止まらないっていうのが分かってるし、読みだすとそれなりに疲れるっていうのもわかってるから、読み手側に余力がないと読めないんだよなー。
でももう読まないと読めなくなるんで読んでみた。
うーん、心象世界の話だなー。
やっぱ8話読むとどっと疲れるしその分面白い。面白いものって疲れるんだよな。本当に面白い映画ってみた後疲れるし、それと同じ。
でもなんていうか、このエンディングにしてるっていうのがすごいなーって。
オレがもしシナリオライターならすごい安直にハッピーエンドにしたくなっちゃう。カカニアはちゃんと報われるし、イゾルデはちゃんと現実世界に戻ってくるし、2人ともなんやかんやあってタイムキーパーのチームに加入する、っていう。ものすごいそこらのソシャゲのストーリーにしちゃってると思う。
それをしないんだよなー、リバース1999は。
なもんで読んでるこっちからするとソシャゲ的予定調和壊されまくりで、もうどういう展開になるのかわからない。
でもカカニアは、現地の人を救いたいと思っているならなおの事委託チームに入るんじゃなくて、タイムキーパーに加わるべきだったと思う。
なんか吹っ切れたような、前を向けたようなエンディングになってはいたけれど、自暴自棄にもなっているんだろうなーと思う。いつ死んでもいい、みたいな。そういう。
そりゃそうだよな、ストームの中で自分以外がみんな消えていくのを見て、イゾルデも救えず、親や兄とも和解できないまま永遠の別れになって、今更自分の本当にしたかったことに気づいたけれどもう遅くて、そうなったらたぶん誰でも自暴自棄になるよな。
でもそれって、たぶんストームとかなくても現実世界のおれらでもみんな感じてる事だろうなーって思うし、確かに大人になっていくと自暴自棄っていうかあきらめみたいなのって人間だれしも出てくると思う。
今働いている人が本当にその仕事したくて働いているのか、とか、んじゃそうじゃないから新しい事に一から挑戦しようとか、この歳になってバックパッカーしてみたい!とかそういうのってなかなかできないじゃん。
それとおなじなんだろうなーって。
……
…
そういうのをソシャゲのストーリーでやる?っていうのがやっぱりリバース1999はすごい。
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