小川洋子さんの「最果てアーケード」の感想と評価を。
面白かった…
最近本読んでて面白かった以外の感想をほぼ言えてない。
でもこの小川洋子さんの「最果てアーケード」は面白かった。
一つだけ難点を上げるとすると人の死で感動を描く節があるんでそれはもったいないかなーと思った。
なんだろう。
正直最後の最後まで何がやりたいのかわからない小説だったんだけど、とにかく描写がいい。
俺の中では水彩画というかなんか独特な風景としてこの物語の舞台であるアーケードがずーっと想像されてた。
それこそNHKのみんなのうたみたいな映像で脳内でお届けされてた。
そういう雰囲気のいい小説。
内容とかじゃなくて雰囲気がすげーいい!っていうタイプの小説。
内容をこだわるのってどんな人でも時間をかければできると思うんだよな。どこまでもそれを練ればいいから。
でも雰囲気を誰かに伝えられるのって、ある種才能だと思う。
それってどれだけ練っても深まらない部分というか。その人が持ってる人柄とか、センスとか、そういうものが大きく影響してくると思う。
で、俺は小川洋子さんのそういう部分がかなり好きだった。
もう何冊か読んでみたい。
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