清水義範さんの「源内万華鏡」の感想と評価を。
源内すげー!
平賀源内って知ってる?
一般的な教養を持つ人なら普通知ってるものなのかな。恥ずかしながら僕は平賀源内と聞いてもリア・ディゾンくらいしか知識がない。いや、なかった。
平賀源内とリア・ディゾンがほぼ同じ脳の位置に記憶されていた。
ほかの人はもうちょっと平賀源内に詳しくて、例えばザビエルくらいの位置かもしれないし、ISSAくらいの位置かもしれない。
なんかあれだな、最初リア・ディゾン出してから黒船に若干引っ張られてるのが恥ずかしいな。ものすごい単純な脳のネットワークをそのまま客前に出してるような恥ずかしさだな。
時々、地下街にあるような老舗の洋食屋とかでさ、そこの料理人がめちゃめちゃ汚いエプロン姿で店の外にある共通のトイレに来てるときあるじゃん。あれみたいな感じ。めっちゃおいしい料理やなんだと思うけれど、そのエプロン脱いでからトイレに来るわけにはいきませんか?アイドルがタバコ吸ってるのよりよくないですよ?と思ってしまう。
あれ。あれと同じ恥ずかしさ。
はい、脱線した。
で、平賀源内。すごいんだな…。
僕は平賀源内というと、歴史の授業とかで習った記憶なんて本当にまったくもってこれっぽっちもなくて、アニメの知識しかない。
機巧奇傳ヒヲウ戦記っていうアニメで、主人公一行がエレキテルを発明した平賀源内のところに行こう!みたいなこと言ってる記憶しかない
この清水義範さんの「源内万華鏡」は平賀源内がものすごいマルチタレントだった、というのを伝記のような形で書いてくれている本。
逆にこれだけのことをしても歴史の授業でほぼ出てこないのかぁ…、と今現在歴史の教科書に出てきてる人のすごさってものすごいものだったんだなと逆に感心してしまう。
平賀源内の成し遂げた内容はというと、
- 本草学者(ほんそうがく、薬学)として全国規模の博覧会を主催
- 有馬温泉で俳句書いてる
- 作家として活躍
- 土用の丑の日にウナギ食べるやつを流行らせた人
- 鉱山を開拓
- エレキテルの装置を独学で直す
- 万歩計を独学で作る
- アスベストを独学で作る
- 遠近法を日本で初めて(?)絵画に取り入れる
こんだけやってても教科書載らない。
ハイパーメディアクリエイター過ぎてやばい。なんかもう、すべての起源は韓国を本当にやってしまってるのが源内。
え、これも源内なの!?とは思うけど、確かに一つ一つを見てみるとそこまで日本の国自体に影響を与えたのがないから教科書には載らないのかもしれない。
源内万華鏡を読んでいても、当時鎖国中だけど出島のオランダ外交だけは行われてる時代で、そういう時にオランダの文化に積極的に触れにいったから上みたいに「日本で初」のことを数多く成してるみたい。
万歩計、アスベスト、エレキテルに関してはオランダの真似をした、ということだし。ただ見ただけで真似れてしまうのはやばい。
あと普通はそういう学者タイプは人との交友が苦手な人が多いのに、源内さんはその両方共が極めて秀でていたんだろうなー。
ただ死にざま。
エレキテルの平賀源内、土用の丑の日を流行らせた平賀源内、くらいは博学な人なら知ってるところだと思う。源内の死因、なんだと思う?
いや、マジで意味わからんくて、源内は50歳くらいの時に殺人をして投獄されてる。んでその投獄中に破傷風になってそれで死んでる。
なんかそれ知っちゃったら、もう土用の丑の日にウナギ食べずらいじゃん。
思い出しちゃうじゃん。
ウナギおいしくもしゃもしゃしてたら、そういや源内って最後殺人して破傷風で死んでるんだよな…、そんな人の考えたキャッチコピーで俺は今、今日この日にウナギを食べてるんだもんな、みたいな考えにふけっちゃう。
土用の丑の日がいつなのかすら知らないのに。
スーパーに行って書いてたらあー、土用の丑の日なんだな、って思うくらいなのに。土用の丑の日よりも、そこまで好きくないうなぎよりも、源内の死因の方がインパクト強すぎる。
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