伊坂幸太郎の「あるキング」の感想を。
シェイクスピアを読んだことないからなぁ…
うーん、面白い作品なのかもしれないけどなんかこの「あるキング」の土台になってるのがシェイクスピアみたいで、そのシェイクスピアを読んだことないからよくわからない、っていうのが正直な感想。
「あるキング」のあらすじとしては、
弱小野球チーム仙台キングスの監督が死んだちょうどその日、その場所で男の子が生まれた。この男の子の名前は「王求(おうく)」。両親がキングスの熱狂的なファンで、キングスに求められる男の子、そして王となるべき選手、という藤川球児みたいなネーミングをさせられた男の子。この小説ではそんな王求がプロ野球選手になるまでを描く。
みたいな。
途中黒ずくめの女3人衆が出てきたり、本当に読んだことないからわからないけどああいうのもシェイクスピアと関係のある描写なのかなーって。
そういうのがわかるともっと楽しい作品なんだと思う。
…とかいってて本当はシェイクスピア全く関係なかったりしたらどうしよう。
とりあえずラストの展開が伊坂さんっぽくない本作品。だからこそシェイクスピア寄りに書いた本なのかなーという推測。すんごい間違ってるかもしれない。
ま、いいや。
んで毎回伊坂さんの小説読むたびに、男キャラがナヨナヨしすぎ、とか言ってるのになんでそれでも読むの?って話なんだけれど、めっちゃ読みやすい、んだよなー。伊坂さんの本って。
日本映画って見た後に「まあおもろかったな」くらいしか感想ないでしょ。
なんかすっごい考えさせられた…。人生観変わったかもしんない。そんな大学生のインド旅行みたいな日本映画ってないじゃん。日本映画ってひとくくりにしたら失礼だけど、大衆向けの僕らがふだん映画館行ってみるタイプの日本映画はだいたいそうじゃん。「あー見た見た。腹減ったよな、なんか食べに行こうか」「ねー、面白かったねー。え、んじゃこの前インスタで見たお店行きたい!」で映画の話もう終わっちゃうような。インスタ映えするパンケーキの前には無力みたいな。
阿部サダヲか大泉洋が出張ってるタイプの。
あれと同じ。
別に何のメッセージ性もないけど2時間とか3時間、時間つぶすのにちょうどいい大衆小説みたいな。それが伊坂さんの本。
だから公園とかで適当に読みやすい。考えることがない、でも文体はよくて、ラストもそれなりに気持ちよく終わってくから。ポップコーンとコーラで読みたい小説。
なので、気付けば安パイとして図書館行ったらだいたい伊坂さんの本を適当に1冊借りてしまうんだよなー。
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