ティアムーン帝国物語、まじで面白い

2023年11月27日月曜日

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ティアムーン帝国物語、まじで面白い。

タイトルと一字一句同じ事を書いたけどまじで面白い。


ティアムーン帝国物語と似てるアニメってことで、悪役令嬢モノアニメがアマゾンのおすすめでたくさん出てきて比較のために作業中見たりもしたし、感想で「ティアムーン帝国物語は前クールで悪役令嬢モノ見てたから既視感が…」みたいなのもあったけれど、個人的には全然違う…と思う。

悪役令嬢?っていうキーワードが共通してるだけな気がする。


一応下記の悪役令嬢モノのアニメを見た。


  • 私の推しは悪役令嬢
  • 悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました
  • ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん
  • 乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった
  • 悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします


てことでここでは、よくある悪役令嬢モノ?と比較、というかそもそもティアムーン帝国物語は悪役令嬢とはジャンルが違う気もするけど、その違いを書きたい。


主人公が努力してる

その他の悪役令嬢モノと比較してティアムーン帝国物語が一番異才を放ってる点が主人公が努力してるっていう点だと思う。

やっぱ物語なら、小説でもアニメでも、漫画でもなんでも、とりあえずの努力はしてほしい、っていうのが個人的に思ってる事なので、そういう意味で高評価。


こういうラノベが苦手なのも主人公が努力しなさすぎる、っていうのが大きくて、それこそラノベ=努力しないで強キャラでハーレム、ていうのがほとんどだと思う。

ティアムーン帝国物語はそういう”よくあるラノベ”になってない。すごいラノベっぽい見た目なのにね。


架空の物語ですら努力しなくなったら、そんなのなんのカタルシスがあるのかと思ってしまう。最近になって気づいたけどだから村上春樹あんまり好きじゃないんだろうと思う。努力全くしないからなー。村上春樹の描くキャラ全員。


ティアムーン帝国物語は主人公が努力してる、っていうのもそうだし、登場キャラもきちんと努力してる。

あと、次に紹介する行動理念の話にもつながるけど、その努力の動機付け?もとてもシンプルで分かりやすく、主人公はギロチンを逃れるため、完全に自分のために努力してるっていうのがいい。


どの悪役令嬢モノのアニメか忘れたけど、たぶん「悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします」だと思うけど、なんで頑張ってるのかよくわからない、っていうのがあった。なんだっけ、ゲームだと自分の存在がそのうち国を傾かせるから~みたいな感じだったと思うけど、それがよくわからない。転生して、いろんなキャラたらしてる時点でフラグもう立ってないじゃん、みたいな。

そなると、いちいち泣いたりしてるけどどこからくる涙なのかわからなくて置いてけぼりを食らっちゃう。


主人公の行動理念が分かる

あとはよくある悪役令嬢モノは


  1. トラックにひかれたり病気で転生
  2. あれ?私あの乙女ゲーの悪役令嬢に転生してる!?
  3. んじゃどう転んでもバッドエンドじゃん!
  4. それを回避するべき行動しよう!


ていう一連の、もう様式美のような運びで物語が展開されていく。

んでそもそも転生してきたやつは悪役令嬢の性格じゃなくて、なんか聖人君主みたいな性格してるから普通にしてるだけでもう悪役令嬢じゃないじゃんっていう。


そうして1話2話でバッドエンドを運んでくる男キャラを速攻たらして、後はもうただの少女漫画。っていうのが悪役令嬢モノのアニメだった。見た限り。

悪役令嬢の精神が聖女だったらどうなるの?っていう部分が楽しい作品群なのかなーとは思うし、実際1話2話くらいの展開はどの悪役令嬢モノでもそれなりに楽しかった。


んでも、もう死亡フラグ全然ぴくりとも立ってないのに、「ゲームのシナリオ上、私はこのイベントの後に殺されるかも!?」みたいなのがある。

いや、そんだけ主要キャラたらしてたらもう逆にここからどう転んだら死亡フラグが立つのかわからない、ってくらいのアマアマ展開なのがもったいないというか、総じて出オチ感のあるジャンルだとも思う。

たぶん「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった」だと思うけど、シーズン2はもう悪役令嬢完全に捨てて、普通にそこらの少女漫画なのは逆に新鮮。もう悪役令嬢感はおろか、ゲームすら出てこない。


話がずれたけど、結局「死亡フラグ回避」がよくある悪役令嬢モノの行動動機になってる。んでそれはティアムーン帝国物語でも同じ。


ただ、ティアムーン帝国物語は特に最初の方、1話2話で、その行動の理由がさらにしっくりくる、というのが魅力だと思う。


死ぬ間際まで自分に会いに来てくれていた人に恩を感じる、牢屋で食べた料理に比べたらこの料理は、というのはすごくシンプルで見てる側としても想像しやすい。


そういうしっくりくる感がきちんと描かれてるのが一番の魅力だと思う。

行動の妥当性というか。「うんうん、そうだよなー、いくらクソ生意気な人間でもそういう恩を受けたらそう行動するよな」というのがある。


てことでまとめると、ティアムーン帝国物語の作者はすごいなー、っていう小学生の感想になる。個人的にはティアムーン帝国物語、今期一番面白いし、なんなら今年で一番面白いアニメと思う。


あと悪役令嬢モノっていうものがあるのを今回初めて知った。

そもそも乙女ゲーをしないから、悪役令嬢という一つのキャラモデルがあることも知らなかった。

少年漫画で言うと敵ポジのキャラってコトなんだよな、たぶん。「転生したらドクターゲロだった件」みたいな感じなんだよな。たぶん。

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