星野智幸さんの「植物診断室」の感想と評価を。
まあまあ面白かった
一つ前に読んだ、おなじく星野さんの「焔」がものすごい面白くなかったんで、その反動からかこちらの植物診断室はなおさら面白く感じた。
あらすじとしては、
気難しい性格の30代半ばのおじさんと、2児の子供を抱えるシングルマザーの話。シングルマザーは月1で暴力的であった元夫に子供を合わせないといけないことにいらだっており、もっと違う男性の影響を子供に与えたいと求め、このおじさんに奇妙な提案を持ち掛ける。
みたいな。
んで後は星野さんの好きな相撲と植物の話。
だいたい星野さんはこれだからなー。相撲、サッカー、植物。それもベランダで育てられたジャングルのようになった植物がほぼ毎回描かれる。
たぶん星野さん自身が、サッカーと相撲とベランダの植物にしか興味がない人なんだろう。
話としては気難しい事考えてほかの人と自分との間に隔たり作ってる暇あったらとりあえず、自然体のお前のままでぶつかってみればいいんじゃね?失敗してもいいし。
みたいな話だと思う。
他の星野さんの本もだいたいこの観点で書かれてる。
なのでもしかすると星野さんの本は1冊読んだらほかの作品読む必要ないんじゃないか、と思う。実際、ぼくが普段借りてる図書館の本は、ものすごい痛んでる本が多く、それこそ本に「水濡れあり」とか「汚れあり」みたいな注意書きが貼られてる本ばっかりなんだけど、星野さんの本はだいたいぜんぶキレイ。
このことから、1冊読んだらほか読まなくてもほぼ同じだな、と感じた人が多いのかな、と思う。
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