サクラチヨノオーのドット絵書いたんで見てってね(この記事)。
アドマイヤベガのストーリー4章まで見とくかーで、見てるとやっぱりアドマイヤベガ欲しくなる。んで1周年も間近に控えているというのにガチャ石を切り崩しガチャリまくる。
そうして何もないまま数十連が続く。
ガン、ガン、ガン、ガン、ガン、ガン、ガン、ガン、ガン、ビシャン
……
…
まじかよ。ここに来ての最低保証かよ。ああ、さっきの「ガン」てのはウマ娘の10連時のゲートの音ね。
さすがにここまでのガチャでも最低2枠は金ゲートあったのに。運が悪いなー。と思ってると6ゲートあたりで銀→金→虹の2段階アップ。
おお!ついにアドマイヤベガの双子の話を読めるのか!
と期待しているとなんか違う。
……
…
サクラチヨノオー。
うーん、こんなモブチックなやつが出るなんて。ソシャゲで一番最初に仲間になる感じの。個性ない感じの。
しかしもうここまでにしておかないとファーストアニバーサリーに本当に乗れなくなる。てことでアドマイヤベガ指名で行ったらサクラチヨノオー持たされて退店させられてしまった。
ベガの星言葉は「確実」なのになんで…。もうこんなのベガじゃない。ぜんぜん確実じゃないじゃん。
……
…
ん?ベガの星言葉?それ合ってるのかって?うん適当。たぶん合ってない。ベガの星言葉が気になる方は各自調べてほしい。
とにもかくにも道にはラグナドールのイズナ…、いやサクラチヨノオーを片手で力なく持ち、途方に暮れる男が一人。どこか寂しそうな丸まった背中が哀愁を漂わせる。
しかし手に入れたものは手に入れたもの。ストーリーをしてみよう。望み薄だけれども。
サクセスに進む。キャラ選択画面で声が小さい、というか薄い。チヨノート?格言?いや語尾「~ッピ!」くらい安直なキャラ付けしてきたな。と、さらに望み薄加減が一段、また一段と上がる。
もう薄すぎていつからこんなに品質悪くなったのというユニクロのTシャツくらい薄い。
ストーリーめっちゃいい
え、いや、なにこれ。
サクラチヨノオーのストーリー、めちゃめちゃいい。よすぎて朝から興奮しちゃうレベルでいい。めちゃめちゃ熱いし感動する。
ウマ娘のアニメのストーリーのクオリティ。サクラチヨノオーだけアニメスタッフ主導でストーリー作ったのかというくらい感動する。
たぶん今までのウマ娘のサクセスで一番感動した。
アニメ2期のツインターボがトウカイテイオーのために走るシーンがあって、たぶん泣く人も多い有名なシーンだろうけどサクラチヨノオーのストーリーはあれくらい感動した。
他のウマ娘のサクセスって、例えばキングヘイローなら親に認めてもらうレースじゃなく自分のレースをする、ハルウララなら楽しい!だけじゃなく勝ちたい!、みたいな一つの壁を乗り越えてそして終わる、っていうよくある起承転結パターン。
なのにサクラチヨノオーのストーリーはそうじゃない。あらすじはこんな感じ。
サクラチヨノオーのあらすじ
マルゼンスキーはレースをあきらめるために自分に憧れるサクラチヨノオーに自らの夢、できなかったこと、それらすべてを授けトゥインクルシリーズを退くつもりだった。一度も本気で走れなかった後悔を残して。
そんなこととは知らないサクラチヨノオーは憧れのマルゼンスキーに必死に追いつこうと努力し、また夢だった日本ダービーを目指す。日本ダービー後もさらにマルゼンスキーにライバルとして認めてもらうために頑張り続ける。
諦めるためにサクラチヨノオーをある意味利用するつもりだったマルゼンスキーだが、そんなサクラチヨノオーに心打たれピークを過ぎた体で現役復帰を願う。
しかし今度はサクラチヨノオーが早すぎるピークを迎えてしまい、全盛期の走りができなくなる。
全盛期の走りができないこと、自らが欠けていく感覚に恐怖し、走る事への熱を失いつつあったサクラチヨノオーに、そんな彼女と走るために努力し続けていたマルゼンスキーが今度は熱を与える。
そして迎える約束の日、ジャパンカップ。
全盛期の走りはそこにはない、けれどもそれは最高のレース。
熱いしかない。
書いてて思ったけどアニメ2期のメジロマックイーンとトウカイテイオーに似てる。
その他にもサクラチヨノオーのストーリーにはアツいシーン、感動する展開、そんなのがもうすごいてんこ盛り。
- マルゼンスキーがマルゼンスキーのサクセスよりマルゼンスキーしてる
- ヤエノムテキとメジロアルダンが魅力的
- そんなに努力してるのになんでピークが過ぎちゃうの
- 砕けるな!が熱すぎる
ぱっとと思いつくだけでも4つもある。
4つって言ったらすごい量。ウマ娘のストーリー3年しかないのに4つ。もう一年もたたずに熱いシーンくるじゃん。舌の根の乾かぬ内にもう次来るの!?、じゃん。こんなんオリンピックが毎年されるような密度。
……
…
それはようわからんけど、とにかくサクラチヨノオーのストーリーはアツい。上で書いたのをサクッとみていくと、まずマルゼンスキーがマルゼンスキーのシナリオ以上にマルゼンスキーしてていい。
マルゼンスキー本人のシナリオって波がなくただ走って終わるだけのシナリオだったけど、サクラチヨノオーのストーリーではピークを過ぎた後のマルゼンスキーの葛藤とか後悔が描かれていて非常に魅力的。
んであらすじには書かなかったけれど、サクラチヨノオーのストーリーにはほかにもライバルとしてヤエノムテキとメジロアルダンが出てくる。
最初ヤエノムテキのテキストが特に内容もないのに無駄に漢字が多くてだるかったけど、途中からガラッと印象が変わる。
④番で書いたけれども「砕けるな!」は思わずログ機能で2度見するくらいかっこよかった。
ピークを過ぎたけれど必死に走ってるサクラチヨノオー(なんでこんな努力してるのにピークがこんなに短いの、と読んでるこっちがつらくなる)、そしてそのサクラチヨノオーがピークを過ぎたことをそれぞれ感じ取ったうえでそれでもライバルとして走っているヤエノムテキとメジロアルダン。でもその3人のことをほかの観客は誰も見ていない。観客からすればただのわき役なのだ。オグリやクリークを主役とするなら、彼女らはその他有象無象。
こんなドラマが人知れず、陰に埋もれて、それでも確かに熱をもって進行してるなんて…。
欠けていく自分への恐怖で押しつぶされそうになるサクラチヨノオー。レース中にも関わらず横でヤエノムテキが叫ぶ。「砕けるな!」と。
レースは終盤になる。会場はオグリやクリークを応援する観客の声に満たされる、かき消されそうになりながら、それでもトレーナーがチヨノオーの名前を叫ぶ。がんばれ、がんばれ、と必死に。
……
…
めちゃくちゃ熱い。
まとめ
まとめると、サクラチヨノオー、めちゃくちゃファンになった。
桜、だから散るまでの過程を書いてくれたんだろう。葉桜のよさをちりばめてくれたというか。
マルゼンスキー、メジロアルダン。後悔というのもサクラチヨノオーのストーリーテーマになってるんだろうな。2人の後悔がサクラチヨノオーによって昇華されていくのもとてもよかった。
そうか、桜の花言葉って「後悔と昇華」だもんな。
……
…
ん?その花言葉も嘘なんじゃないの?って?
…それは調べてみればわかる。わかるけれど今回は調べなくてもいいと思う。できればここでは桜の花言葉は「後悔と昇華」、という事にしておいてほしい。これだけいい話なんだから。
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