ドラガリアロストが後、残すところ15時間でサービス終了する。
実質今日がプレイ最終日といってもいい。
個人的にはサ終してしまうアプリ、そして同じく閉店してしまう飲食店などに対して、「ありがとう」や「えー、残念」というのはすごく気が引ける。
ならもっと、そのアプリなりお店なりが、店じまいを考えないといけなくなる前に、出来る事が消費する側にもあったはず。
人に紹介するでもいい、自分の出来る範囲で何かしらできたはず。そしてそれはほかでもない運営や店長が一番感じてることだろうと思う。
閉店するって知ったからって今さらこんなにこられても。もう意味がない、と思うだろう。
だから軽はずみに、ありがとうとか、残念とか言いたくない。ていうか言えない。
ギリギリになったけどドラガリアロストのストーリーを最後まで読み切った。
というのも26章の後半から難易度が跳ね上がりすぎてて、戦力25,000ではクリアができなかった。最終日ともなればドラガリを懐かしむ人がログインして、そしてマルチで手伝ってくれるかもしれない、という一縷の望みにかけていた。
結局先輩プレイヤーのおんぶにだっこで最後までストーリーを見ることができた。
特にラスバトを助けてくれたユーディルっていう初期ネームの方。本当にありがとう。感謝してもしきれない。
それ以外にもその1面2面前を助けてくれた方々。この場を借りてお礼を言いたい。ありがとう。
ドラガリ26章「ドラガリアロスト」
今も横ではスマホでドラガリの音楽を聞きながら、この記事を書いている。
ドラガリはそれなりに好きな方のアプリで、運営がずーっと頑張ってた、そういう一途なアプリだと思う。ゲーム面というより運営のそのひたむきさが好きだった、といってもいい。
ドラガリ最終章である26章のタイトルは「ドラガリアロスト」。ゲーム名をそのまま冠した章となる。
ここまでのストーリーはとても複雑で、簡潔にまとめるのは難しいけど、キモのあらすじを書くとするなら、
世界の創造主である「はじまりの人」。
彼は一度世界を滅ぼしている。自信の作り出した人間やドラゴンといった創造物の傲慢さのせいで。そして2度目の世界創造。ここでは前回の過ちを顧みて自分たちで人間やドラゴン、そして世界を管理するべきと考える。
しかし同じく創造主である「はじまりのドラゴン」はそうは考えておらず、1度目と同じくもし滅びの運命をたどるならそれまで。また3度4度と創造しなおせばいい、と考えていた。
「はじまりの人」と「はじまりのドラゴン」は対立する。
はじまりの人は自らの創造物である人、ドラゴンをその争いに加えることを良しとせず、単独で戦った。
はじまりのドラゴンは人やドラゴンといった創造物を自らの戦力に加え、結果、はじまりの人は敗北。幽閉されることになった。
ドラガリアロストはそんなはじまりの人が幽閉され、失意の中、裏切られるならもう人とのつながりなんていらない、と切り捨てた思いである「他者を認める心」が宿った主人公と、はじまりの人が対峙する物語。
結末は多くのRPG同様、王道で、切り捨てられた「心」が宿った主人公(第7位王子、複竜契約者、魔人の体に創造主の心が入った存在)が、はじまりの人を倒して終わる。
王道のPRG展開。
ただ主人公がはじまりの人に言った、あなたもただの人間だったんだ、というのが深かった。
だから自らの創造物に裏切られ、幽閉されたことに耐えられなかった。すべての結果が最初から決まっていれば。可能性のない世界なら。裏切られることも、こんな絶望を感じることもないのに、と思ってしまった。
もしかしたら、少しだけ歯車が違えば、はじまりの人が今も笑って暮らせている、そんな可能性があったんじゃないか、と思ってしまう。
結局主人公ははじまりの人の一部だったため、はじまりの人を倒したことにより、自らも消失する。そしてドラガリで描かれている概念である「世界との鎖」、これはいわば世界との絆みたいなものなのだけれど、はじまりの人と世界との絆が消えてしまうことにより主人公もまたその鎖が消える。
鎖が消える事、それが意味するのは、世界に存在する人の記憶から消える事。いなくなる事。
そうして主人公は世界の人から忘れ去られ、また自身も消滅するのだった。
……
…
パレードの日。主人公の妹であるゼシアは浮かない顔をしていた。何か心にぽっかり穴が開いたような。そんな感覚がぬぐえない。
それをネデウ(本当の第7位王子)に聞いてみるも、平和ボケだろうと一蹴される。
街に出るゼシア。
行きかう人々。
どうして私は、こんなにも何かを失った気持ちなんだろう、と考える。
……
…
なぜこんなにも悲しいのだろう。忘れてはいけない何かを忘れてしまったような。
……
…
行きかう人を見てハッとするゼシア。思わず声をかける。
…しかし人違いだった。
……
…
そう。私が忘れているのは人なのだ、とゼシアは気づく。誰か、自分にとってかけがえのない、いつもそばにいてくれた人を忘れてしまっているのだ、と。
……
…
しかしゼシアには思い出せない。どうしても。どうしても。
自然と表情がふさぎ込むゼシア。
……
…
なぜ。
私が一番好きだった。そう。好きだった人のはずなのに。なんで私は。
どうしても、思い出せない。
なぜ。
ゼシアは焦燥感に駆られる。今、一刻、一刻と自分の記憶がはるか彼方へと、その大事な人の陰影が薄らいでいるかのような。
……
…
ふと、ゼシアは頭を上げる。
「…大丈夫かい?」
fin
こうしてドラガリの物語は幕を閉じる。
そして流れるスタッフロール。
一つのゲームが終わる喪失感。まさかソシャゲで感じられるとは思ってなかった。本当にいいストーリーだった。
まとめ
ドラガリアロスト、もう終わってしまう。
個人的にはいいゲームだったと思ってる。また、最終日いろんな方とマルチを周れて、すごく楽しかった。
やっぱり惜しむらくはもっと課金してればよかった、という事。でもそんなのを今このタイミングでいってもしょうがない。
ならなんで課金してくれなかったんだよ、って運営の人は思ってる。
課金してればよかった、も言っちゃいけないことだよな。ありがとう、残念、そう言ってまた普通に明日から日常に戻ってくんだから。
ソシャゲの終了っていうのは残酷だよなと思う。
個人的にはとりあえず毎年思い出すようにはしたい。その程度には、というか、好きだった。
最後のシーン、なぜ消えたはずの主人公が村人として世界に戻ってこれたのか。
個人的には、これは物語終盤で語られていた、人間には全員創生の力が宿っている、というのが答えだと思う。
鎖がなくなり、その姿形をたとえ忘れてしまったとしても、主人公のことを思う多くの人々の絆が、また会いたいと思う気持ちが、創生の力となって、主人公の存在を許したんだと思う。
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