ハロウィンっていうから難波に行ったまでは覚えている。
しかしなぜだろう、意識が次に鮮明になったとき、ぼくはガデテルのポップアップショップでメイリルのトートバックを興味深そうに眺めていた。
ハロウィンに行くはずがぼくは今ガデテルのショップ。
どうしてだろう。
知り合いがコスプレして駅にいたのを見て笑ってたところまでは覚えている。そこから先の記憶があいまいなのだ。
人の波にもみくちゃにされながら、まるで嫌々、渋々、そのレーン上を流れている回転寿司のまぐろのように、ぼくは難波という街に翻弄され、行き着いた先がカンタベリーだったのだろうか。
しかしカンタベリーはそんなぼくを心暖かく迎えてくれた。
店内は初日ということもあってか賑わっていた。
そこには前述したメイリルのトートバックや、ちび姫ハンカチ、そして中でも目を見張ったのが缶バッチの数の多さ。そしてメイリルマスコットがすでに今日初日でソールドアウトしているということだった。
メイリルの人気の高さが鼻につ…、いや印象的だった。
個人的にもメイリルトートバックを購入しかけたけれど、印字の部分がプリントだったんでやめた。トートバックのプリント部分って使ってるうちに擦れてはがれていく。その事実が購入を躊躇させた。
染料できちんと染めてるタイプのトートバックなら値段がこの倍だとしても即決していただろう。
また、ショップ内にはビアンカの水着イラストやポンコツ三人衆のイラスト、その他多数のキャラの見たことのないイラストが飾られてあり、結局ハロウィンにたどり着けなかった僕の心を癒してくれた。
ハロウィンにガデテル。
それもまた一つのハロウィンのありかた、多様性の結果なのかもしれない、とぼくは思わずにいられなかった。
……
…
いや、思っちゃダメだな。今からハロウィン行ってくる。
にしてもガデテルショップ、男ばっかだったな。…そりゃそうか、こんな胸大きいキャラしかガチャに追加されないゲーム、女子がやるわけないよな。
俺が誰かに「上半身裸の細マッチョ男子しかガチャ実装されないゲームやれるか」って聞かれたら、上半身裸の「じょ」あたりで食い気味に無理です、って答えるだろうし。
まーそういうことだよな。
だからこそ男性の騎士が不憫でならない。誰が選ぶん。
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