去年の冬、きみと別れっていう小説、すごい面白かった。
いや急に小学生みたいな感想になったなーと思うけど、面白い以外に書きようがないんだよなー。肉食べておいしい!しか言えないのと同じ。
たぶん久しぶりに好きな感じの作家な気がする。中村文則さんっていう作家。興奮冷めやらぬとはこのこと。10年ぶりくらいかなー。本読んでこんなにワクワクしてるのって。
次は違うやつ読んでみよう。
いい感じに登場人物全員が異常者で面白い。
こういうの書けるって言うのはその書いてる人が異常者の心が分かるからなんだろうなー。なんていうかゾクゾクするいい本。
あらすじでいうと、あるカメラマンが2件の殺人を行って死刑になってる。そのカメラマンを題材にした本を出版するって言うんでライターである主人公が刑務所まで面会に行くっていうとこから始まる。
とにかく登場人物が全員清々しいほどに壊れてる。
ストーカーをしていた男性がその対象女性の精巧な人形を作ってもらい、そりゃもういろいろそれで楽しむんだけど、そのうち本物を殺せ、っていう幻聴が聞こえるようになったり、その人形作家はそういう狂気をはらんだ人形を作りたくてしょうがなかったり。
全員が常軌を逸してる。
雰囲気が好きな作家だと島田荘司さん、薄井ゆうじさん以来かもしれない。
島田荘司さんのネジ式ザゼツキーとロシア幽霊軍艦事件は本当に素晴らしいしかないから一度マジで読んでみてほしい。あと薄井ゆうじさんのドードー鳥の飼育。
これ読んだ後にまだハルキスト気取るならそれはもう感性の違いだろうと思うけど、ハルキストって言うならほかの本読んでから、比較対象を持ってから村上春樹をあがめてほしい。
それしないならマンガ?普段読まないけどワンピース、呪術なんちゃらすごい面白いよね!っていうエセと同じ。
いや、娯楽への触れ方なんて本来それでいいんだけど、その程度でハルキストみたいな固有名詞で呼ばれるってすごいダサい人種になってるって事をハルキスト各自は認識してほしい。
ワンピースしか読んでない漫画オタクがワンピーサーみたいなので呼ばれてるのと同じだからな。それ。そもそもワンピースや鬼滅、呪術しか読んでない時点でそれはもうマンガオタクでもないし。
話戻して。
いやー、それに並ぶ感じのに出会えるなんて今年一番ラッキーだったかもしれないなー。
んでポケモンユナイトは第8シーズンでまたプレイ始めて、無事というかマスターまで行けた。ギルガルド強いよなー、やっぱ。
サクッとギルガルドの勝ち方を書いておくと、持ち物は防御捨てて攻撃全振りの方がいい。メダルも。
最終的にもちものはもうこうダンベル、じゃくてんほけん、するどいツメになった。
んで技はせいなるつるぎとワイドガード。
コツはワイドガードの使い方。
ワイドガード使った後はもう攻撃しない。せいなるつるぎのクールタイムが終わるのをじっと待つ。
んでせいなるつるぎを発動して連続で切り刻むだけ。
たぶんワイドガード発動後、ガードフォームで回復しちゃう人が多いと思うけど、そこはじっとこらえて、せいなるつるぎからの連続強化攻撃を見据える。
それだけでギルガルドめっちゃ強い。
てことでバトルアイテムは傷薬。これでガードフォームで殴らなくても傷薬で回復できる。
……
…
いやそんなんより、去年の冬、きみと別れ、が素晴らしい。
ただ一つアレなのは、最後のイニシャルのやつ、あれは必要だったのかと思う。蛇足というか。
「去年の冬、きみと別れ」を文庫版で読んだんだけれど、わざわざあとがきで、ラストのイニシャルはこういう意味です、って作家自ら書くっていう前代未聞。
ならあの演出いらないだろうと思う。
普段本読んでる人なら、「あなたが殺したのは間違いない。…そうですね。」の時点でもう何がやりたいかわかってるというか。
逆にラストでイニシャル振られることで「あれ?もしかしてイニシャルの登場人物出てたっけ?」っていう別の、たぶん作成者が意図していないクエスチョンが読者に沸いてしまっている。
結局MMだろうかJIだろうが、なんでもよくて、そんな登場人物は出てきてなくて。それこそイニシャルはなんでもよかったんだよなー。逆にわかりづらくなってるというか。
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