最近ゲーム時間が本とMOBAに奪われてて、ようやっとリバース1999の6のストーリー「長夜の行跡」を読んだ。あとオリバー君のストーリーを残しつつ…。
……
…
めっちゃいい…。
最近一日1冊読書を始めてから改めて思うけど、リバース1999の文章ってマジで小説とそん色ない。
ここではリバース1999の6のストーリー「長夜の行跡」の感想を。
前半は一人称で展開される
気づいた人も多いと思うけれど、この長夜の行跡は最初一人称で物語が展開されていく。リバース1999のストーリーは基本的に三人称で進んでいくから「あれ?新しいな」と感じる。
読み手本人、つまりプレイヤーが210やソフィア、37として、幼少期(彼がアティクスだったころ)から6を襲名するまでの世代世代の6と対峙する場面が各話ごとに展開されていく。
「へー、今回はこういう演出かー。確かに6は無口だし、このキャラの魅力を出すサイドストーリー作るならこうやって周りから見た6を描くのがいいのかもなー」とか考えてたら、長夜の行跡後半で今度はその場面場面を6から見た物語に変わる。
…ソシャゲのストーリーじゃなさ過ぎてちょっと引く。
んで一気に6の事が好きになっちゃう。
やばいなー。結局リバース1999のストーリー見て好きにならなかったキャラいない。トゥースフェアリーとメラニアだけはあんまり伸びがなかったけれど、他のキャラは総じてキャラスト読んで好感度爆上がりしてる。
次のカエンボクもアルティメットの演出すごいカッコよかったからそれだけで欲しいのに、どうしようかな。6ひこうかな。迷う。
ラストはたぶんシナリオライターがしたかった演出じゃないんだろうな
ただこの長夜の行跡のラストの演出。
アティクスが先代の6からその役割を引き継ぐ場面。震える手で本のページをめくり、その天啓の時を待っているアティクスのシーン。
あの終わり方だとアティクスがどうなったのかが分かってしまって余韻がなくなっちゃう気がする。それにその程度の物ならエルマに天啓がどういうものなのか聞けばそれで解決した話のように思う。
自分の消滅、っていうのがすごくあっさりと解決されてしまっていて拍子抜けしちゃう。
たぶんシナリオライターは本当はあんなわかりやすい終わらせ方したくなかったんじゃないかなーと思う。
ここまですごく丁寧に描いてきて、最後があれってのは納得がいかない。このシナリオライターなら絶対にもっとすごいちゃんとした結末を描いてくれるはず、っていう謎の期待がある。
そして、アティクスは、いや6というべきか、はページをめくる手をふいに止める。
しかしこの薄暗い隠遁部屋になじむ肌の色をした少年は、すでに何十回と呼んだその寓話を、表情を一切変えることなく朗読し続ける。
その声は最初はすぐにかきけされてしまうかのように小さかったが、しだいに、自らの声そのものに後押しされたかのように肥大化していく。まるでろうそくに照らされた彼自身の影のように。
ー声優が「天の声」の一節を読むー
か細く震えていた彼の指の震えはすでに収まっていた。
-END
みたいな「え、どっちなの!?」が残るエンドの方がよかったなー。
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