中村文則「あなたが消えた夜に」感想

2024年4月16日火曜日

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中村文則さんの「あなたが消えた夜に」の感想を。


読みやすい

あなたが消えた夜には中村さんの本の中ではかなり読みやすい…と思う。

普通に刑事事件を追っていくから、そこらの本と同じような感覚で読める。


神の不在と人間の無意識について描かれてるんだと思うけど、そんな難しい事考えなくても面白い。


中村さんの小説にしては珍しく、おどけたキャラが登場するのが特徴的でそれがいっそうこの小説「あなたが消えた夜に」を読みやすいものにしてると思う。


「あなたが消えた夜に」のあらすじとしては、


フード男による連続殺人事件が世間をにぎわしている。主人公は所轄の刑事。タッグを組む捜査一課の女性刑事とともに事件の真相に迫っていくが…。フード男の模倣犯が逮捕され、全国にフード男が現れ…、さらにそこに他県で起きていた変死体が関係し…。


みたいなあらすじだけ見れば普通のミステリー。

こういう日本映画すごいありそう。


実際にこの「あなたが消えた夜に」は映画化できると思うし、オチも含めてそれなりに面白い映画になりそう。いい意味で映画向きというか。


中村さんの小説の中ではラストの終わり方がそれなりに優しい終わり方だし、登場人物も優しい人が多いんで子供にも…、いや子供には刺激が強すぎて無理だな、女性の方にも…、いや女性の方も嫌悪感のありそうな描写遭ったから無理だな…、うーん、とりあえずおっさんは読んで損ないと思う。

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