つまらなかった。
の一言。
正直、こういう小説、地雷だよなと思う。
何冊も本読んでる人は「あー、これダメな奴だ」で終わるからまだましだけど、この本を最初の1冊に手に取った読書初心者、例えば学校の読書感想文で1冊読む、とかで手に取った人は本当に悲惨だろうと思う。
読書ってこんなに面白くないならもう本読むのやめよう。って感じる事だろう。
朱川湊人の本はこれが初めてだったのでたまたまこの「オルゴォル」が駄作中の駄作だったのかもしれないけれど、今後この作家の本は読まないだろう。
それくらいヒドいし、この本の罪は重いと思う。これきっかけで上にかいたような感じで本全体の売上下がるだろう。
団地に住むおじいちゃんからオルゴールを受け取った小学4年生。お爺さんが言うにはこのオルゴールを鹿児島に住むある人に届けてほしい、という事だった。東京から鹿児島の旅、小学4年生のはじめてが詰まった冒険が今始まる。
みたいなあらすじ。
ただおっさんである朱川湊人が小学4年生の心情を描くのが無理がありすぎる。だから他の子供を主役にした小説では、どうせ子供の心情なんてリアルに描けないからほかに違うフィクションを取り入れてそういう違和感を緩和してると思う。
で、このオルゴォルはそれがない。
ただ共感のできない、リアルさのない小学4年生の心情をおっさんである朱川湊人が書いてるだけ。
あと事件や原爆やらを扱うならちゃんともっと深ぼって欲しい。ものすごい表層だけで片付けて、その言い訳としてその事柄に触れたのが小学4年生だから、この程度の表層の感想だけでいいよね、で終わってる感すらある。
悪くいうと手を抜いてる。
登場人物に魅力もないし、どうしてこの本が出版できたんだろうと不思議。
出版に至るまで、誰一人本が好きな人がいなかったのかと思うほどひどい。もし一人でも本が好きな人がいるならこんなしょうもない本を世に出そうとは思わない。
それくらいひどい。
時間の無駄だと久しぶりに感じた本。
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