伊坂幸太郎の「ホワイトラビット」の感想を。
伊坂さんっぽいオシャンティなやつ
面白いかは置いておいて、このホワイトラビットは伊坂さんっぽいオシャンティな小説に仕上がってる。
前も書いたけれど「こんな奇跡もありじゃなぁい?(はぁーと)」ってマリリンモンローがネチャネチャした口元で言ってるみたいな小説。
マリリンモンローを見たことがないんで本当に口元がネチャネチャしてたのかは分からない。そしてネチャネチャという表現がいいのかもわからない。
でまー、とにかくそういう小説なホワイトラビット。あらすじはというと、
誘拐グループの下っ端である兎田、空き巣を生業としている黒澤、怪しいコンサルタントである折尾。兎田の新妻である綿子ちゃんがまさかの誘拐をされ、ある一軒家では人質立てこもり事件が起こり、そこになぜか居合わせた空き巣の黒澤はその家の父親に間違われ…
みたいな感じ。
いろいろ四方八方に飛び散った話が最後にはすっきりまとまるのがいかにも伊坂さんっぽい。
ただ途中かなり説明口調な部分があるのがもったいないかなーと。読んでるこっちも難解すぎて「ん?どういうこと?んじゃこのつじつまはどう合わせるの?」みたいなのがいくつもクエスチョンとして出てきちゃう。
最近中村さんの本とあわせて伊坂さんの本も何冊か読んでみたけれど、最初に読んだガソリン生活が一番好きだったかもなー。
説明口調になることもなく、すらっと事件の全貌が頭に入ってくるし読みやすかった。
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