ウマ娘のメインストーリー5章、サイレンススズカの回。めちゃくちゃよかった。何よりBGMが素晴らしい。大河ドラマのような切ない音楽が流れて、なんかこうソシャゲのストーリーとは一線を画してる感すらあった。
人によってはこんなんアニメのサイレンススズカ、それからアプリ内のサイレンススズカのサクセスストーリーの焼き回しじゃん、と思うだろうけど、焼き回しで新しい感動を与えるっていうのはものすごいことだと思う。
リメイクで「あー映像キレイだなー」以外の感想なんてなかなか出てこない。にもかかわらず3回も焼き回ししておいてそのたびに違う感動を与えるってもはや偉業だと思う。
作り手からしてもできれば違う題材にしたかったはずなのに。あえてサイレンススズカといえば、という重い現実のテーマを3回採用する、そしてどれも素晴らしい、普通出来ることじゃない。
ソシャゲでここまでのクオリティの短編ストーリーって知らない。
ただマチカネフクキタルとの対戦部分では、なんか炎系の詠唱始まったな、という感じであんまり没頭できなかった。その後「ファイア!」と言われても自然だったし、むしろ「ファイア」が出ない方が不自然な演出だった。
あとエアグルーヴがかわいい。
ネタバレ
ここからはネタバレを含む。
サイレンススズカの悲劇。天皇賞秋。
これをどう扱うか。それがウマ娘のサイレンススズカストーリーで3つとも違う。
- アニメ:史実に近い悲劇が起こってしまう
- サクセス:悲劇は起こらない
- メインストーリー:悲劇は起こらない
個人的にはアニメの展開が一番王道だと思う。
というかその後のウマ娘アプリ内の展開は苦肉の策だと思う。悲劇が実際に起こってそして史実通りにサイレンススズカがなってしまうなら、そんなのゲームにできない。
ならそれをどうやって防ぐか、ifのストーリーをどうやって会話や伏線で盛り上げるかが大事になる。
それがすごくいい。
こっちとしては現実の結末を知っているのに。それを越えたところにストーリーだけが進んでいく。自分がifの世界に入ってしまったような気がする。
競馬を知らない僕でもそんな風に感動出来て、そして「ああ、馬のサイレンススズカもこんな澄んだ瞳で最後の最後まで駆けていたのかな。もっと先が見たかったのかな」と思うと目頭が熱くなる。
競馬なんて人間が馬をいいように賭けの道具に使ってるだけじゃん、それをいい風のストーリーにされても。サイレンススズカを競馬に引っ張り出さなければ悲劇は起こらなかったし全部人間のエゴだろ、と思う所もそりゃある。
でもそんなのはすべてかなぐり捨てて感動してしまう。人間って自分勝手だよなーと思うけど仕方ない。
最終コーナー。みんなの声が順繰りに聞こえて。そして「スズカ…!」とタップするところ。そして足が光るところ。
競馬を知っている人なら涙をこらえられない気がする。それくらい熱い。知らなくても泣きそうになるんだから。
そしてラストのパヒュームチックなエンディング。
なんでアグネスタキオン。あと「世界線うぉー!」は歌詞と音程の上りのコンボがすごいダサい。
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